「きたむーぅ!何やってんの?行こう?」

この美男はきたむー?変な名前

「ぷっ」

ざぁー

「なんで、笑ったの?」

思わぬ問いかけにビックリした…

「きたむーって面白い名前だね?」

「俺は北谷夢雨だから、きたむーな。お嬢さんおわかり?」

ちゃっかり名前聞いちゃった。
なんか、嬉しいな。
心躍るって感じかな?

「きたむーって覚えとくよ♪むーうーくん。」

「はははっ。お嬢さん名前教えてくれない訳?」

隣の女の子は御一腹なようで。
名前どころじゃないんじゃない?

「共田赤…だよ?彼女さんと仲よくね?」

少し意地悪な口調な私は自分で言うけど
男子ウケは良い、女子は最悪。

「ともあー後で、会わない?きたむーからのお願い。」

美男が笑うと意地悪さが違いすぎる。

「彼女さん平気ですか?たまきちゃんだっけ?」

もちろんのような顔バレバレだし。
また、友達できないかもなー
まぁ、1人の方が楽だしねー

「私は今井じゃない…きたむーが良いなら私は別に。」


じゃあたまきって誰?
きたむーの友達?本命彼女?
あっ…たまきもむうも有名だよ。


雑誌の撮影の時同じだった…
さっきの美女が今井珠樹。
きたむーが美男の北谷夢雨。
カップルで雑誌載ってたし、同じページなのにまるで私の存在感なかった。
夢雨が覚えてたら奇跡だ。
珠樹はみた感じから興味ある子しか覚えてなさそう。


「難しい顔してともあーどうした?」

夢雨のネーミングセンスの無さは笑えるけど。

「いや、ちょっとね。あと、ともあーってダサいから赤って呼んで。」

結構思ってたけどここの学校は鐘が鳴らないの?
今何時間目?
職員室どこ?
すっかりはなしてて職員室は忘れてた。

「はーい。赤は職員室行った?」

「行ってない…場所教えて?」

珠樹とまた、会うんだ。
謝んなきゃ。