授業中なのに、何十分もかけて夢雨の髪とストラップを離そうと頑張った


「ふー、やっと取れた!今何時かなー」


「たくー、このやろう!」


弱く可愛く子供のように私を叩く夢雨が胸を膨らます


これが恋なんだ。


「あ、悠太から電話だ」


やばい!今日悠太くんと約束してた!

すっかり頭から抜けていた…


「悠太くんごめんなさい。」


夢雨が電話で話しているなか、届いているのかわからないけど謝った。


「赤、悠太が今日隆幸が風邪ひいたから行けないって!」


内心ほっとしてしまった。


「そっか…って、さっき隆幸くんと話したよ!」


「ごめん、悠太からの電話もう切れてる」


悠太くん何かあったのかな?