だだだ…


どんっ!


「いったーい!」


思いっきり大きな声がでた


勢い良く走りすぎた…


「ごめん…って、赤じゃん!痛い、痛い!」


「あれ、夢雨!痛いってどうしたの?」


携帯を自分に近づけると夢雨も近づいた


「携帯のストラップが!髪に…」


綺麗なキャラメルみたいな色に軽くかかったパーマ…それに、携帯のストラップ


「夢雨面白い!一本取られた」

私が大笑いしてしまった


少しずつ夢雨に心が揺れる

大切な珠樹を裏切ってること

そんな自分を見れなかった