「んだよ、朝からうっせーな」

そう言って家から出てきたのは、私と同じ、訳あり一人暮らしの少年、空雅!

もう少年って歳でもないか…

いや、中身はまだまだガキだから少年!(笑)

男子なんてそういうもん!



「あのさ、空雅さ、バトントワリングって知ってる?オリンピックの新しいスポーツなんだけど」

すると、空雅は魔王のように気味悪く笑いだして、

「ハハハハハ…俺を誰だと思っているんだ、オフよ。」

あ、オフっていうのは私のあだ名ね!

「な、何だよクソ空雅」



「フフフ…」

風になびく空雅のトップだけ長い髪。

風なびき野郎は腕を組んで、得意気にこう言った。





「俺、バトンチームの先生してるから」



…ちょっと、訳が分かりません。