「姉さ・・・・」

姉に近寄った俺は、絶句した。


姉には、目がなかった。
目が、ない。
目が、くりぬかれている。


その時姉がピクリと動いた。


―生きている。

助けを呼ばないと。そう思った時。

カツン。

足音がした。


カツン、カツン、カツン。

誰かくる!
俺は、人形の後ろに隠れることにした、
見つからない確信はあった。