喫茶店の支払いを済ませ。
俺と寺崎は、そのいわくつきのマンションに向かった。

一体、寺崎はどうするんだろうか?
「うん。幽霊を俺の体に入れる」
「そんなことするのか!」


幽霊を成仏させるために、自分の体を使うらしい。
幽霊が生前したかったことを、自分の体に入れ、体験してもらうらしい。




「え、っと。あの・・・」
オドオドしているのは、寺崎であるが、中に幽霊が入っている。


時々、寺崎の人格?がでてきて、(幽霊の人格に話かけている)
なんだかニ重人格のようにも見える。


というか、寺崎が女にしか見えない。

「わ、私、遊園地に行きたいのえす!」
「・・ぶぷー」
噛んだ。幽霊が噛んだ、多分人として話すのが久しぶりだから、かも知れない。

「わ、笑うなんて、ひどいですぅう」

幽霊の要望に答え。遊園地に行くことになった。


ジェットコースターにて。
「あわーーーーーーわーーーー」
「ちょ・・幽霊さん、中身出てる!」


お化け屋敷にて。
いかにも、子供向けですよ。
と言わんばかりの、雰囲気である。
というか、怖くない。
「ひ・・・きゃああああー!でたーーーーーー」
「あんた幽霊だろ!」
「ひゃわーーーー」
思いっきりこけていた。ドジすぎる。
おんぶをしてやることにした。
寺崎軽いな。
「私」
「うん?」
「とある女性の殺されました」

なんというか。


幽霊であるのだから、当然死んでいるのであるが。

「私、勘違いをされて殺されたん・・です」


「キスもしたことなくて・・・」
涙が、肩にかかる。