巧はフッと微笑むと瞼を閉じた。私は巧のサラサラな髪をすくいながら頭を静かに撫でた。

「すごく気持ちいい…。」

「そう?」

巧は目を閉じたままそう言って静かになった。

巧は本当に顔立ちが良いよね〜。まつ毛長いし、鼻筋も良いし唇も艶々で肌も綺麗で、髪もサラサラ……。

こんなにカッコイイ人が私の婚約者だなんて……もったいないな。

私は巧を上から見下ろす様にしながらそう思った。

それから30分位続けていると、巧が起き上がって真李亜を見つめた。

「…………な、何?」

「……結婚しよう。」