「はぁー、緊張してきた!」
教会の前で扉が開くのを今か今かと待っている真李亜と李人。
「ははっ!大丈夫だ。真李亜は今、世界一綺麗だから心配するな!」
お父さんは豪快に笑いながら言った。
「そうじゃなくて、何て言うか……少し不安なの。」
「巧がか?」
「ううん!巧の事は大丈夫なの。 ただ……」
「ただ?」
真李亜は思いきって打ち明けた。
「これからの事が心配なの。今までは恋人で婚約者として過ごしてきたけど、今度からは夫婦として新しい道を踏み出すの。だけどそれが不安なの……何かが変わったらどうしようって……」
李人は黙って聞いていた。そして李人はこう言った。