「……良く似合ってる。やっぱり俺の娘だからな!世界一美人だ♪」

やせ我慢したように言うお父さんを見た真李亜はそれが遠回しに「綺麗だよ!」って言ってくれている様な気がして胸の辺りが温かくなった。

真李亜は李人の言葉が嬉しくて涙が一滴頬を流れた。

「泣くな真李亜!笑いなさい。」

お父さんは私の頬に手を伸ばして優しく撫でながら涙を拭いた。

「真李亜、嬉しい時こそ思いきり笑いなさい♪」

「っ……うん!」

温かい雰囲気の中、私は精一杯笑った。そしていよいよ始まった。