「私も…ごめん。カイルの言った事が図星でついあんな事言った」




きっと普段ならここまで素直な感情は出さないだろうと思うのに。



それでも口にしてしまえる程に花音は安心してしまったのだろう。



驚いたのは花音本人よりもカイル。





「…俺と一緒に居たかった?」





そう訊ねる目はからかいの含まれていない真剣な目。



その真剣な表情に花音の心臓が音を立てて速度を速めていく。



何とか頷いた花音の体をフワリ、と何かが覆って。



目の前にある黒衣でそれがカイルに抱きしめられたのだと気付いた。