沈黙が部屋を包む。



先ほどとは打って変わって青ざめた王妃と。



隣で視線を床に下ろし、何も言わない国王。




沈黙を破ったのはカイルだった。





「…どういう事だ?」




その質問に二人が答える事は無い。



代わりに口を開いたのはやはりジーク。





「お二人はリル様が自殺を望んでいたのは承知でした。その上で貴方様がリル様に手をかけた事も」