少し考える素振りを見せた国王に対し、カイルがまた口を開こうとした時。
その声は届いた。
「…ふざけないで、」
その主を辿れば先ほどから驚きと恨みの目をカイルに向けていた女性。
カイルの母からの声だと気付く。
「…っ、リルを殺しておいて結婚ですって?!時空の闇へ落とされなかったのをいい事に好き放題していたの?!それも人間とだなんて…!」
その言葉にカイルは何も言えなくなってしまう。
それでも、隣で少し怯えた表情をする花音を見て二人に見えない様、そっと手を握った。
その声は届いた。
「…ふざけないで、」
その主を辿れば先ほどから驚きと恨みの目をカイルに向けていた女性。
カイルの母からの声だと気付く。
「…っ、リルを殺しておいて結婚ですって?!時空の闇へ落とされなかったのをいい事に好き放題していたの?!それも人間とだなんて…!」
その言葉にカイルは何も言えなくなってしまう。
それでも、隣で少し怯えた表情をする花音を見て二人に見えない様、そっと手を握った。