「何よそれ…、自分の子供だからって罪を軽くするって言うの?!」
そう叫ぶ王妃に父は一つ溜息を吐き、言葉を落とす。
「…そう取りたいなら取ってくれて構わん。だが、カイルが居なくなれば王位を継ぐ者がいなくなるのも事実だ」
「…そんなのって、」
「ただ。カイル、お前にかける術は一つ細工をかけておく」
その言葉を耳にすれば父はどこか心配そうにこちらを見ながら続けた。
「人間界にはシャボン玉という形でシャボンが知れ渡っている。お前をそれを作り出す液体として容器の中に封印する。人間が液体を吹きかければまず第一の術が解除されてお前はシャボン玉となりその人間の前に姿を現すだろう。そして…」
その人間に触れられれば今の姿に戻る事が出来る、と。
父はそう言った。
そして、その人間に触れられなければずっとそのままだ、とも。
そう叫ぶ王妃に父は一つ溜息を吐き、言葉を落とす。
「…そう取りたいなら取ってくれて構わん。だが、カイルが居なくなれば王位を継ぐ者がいなくなるのも事実だ」
「…そんなのって、」
「ただ。カイル、お前にかける術は一つ細工をかけておく」
その言葉を耳にすれば父はどこか心配そうにこちらを見ながら続けた。
「人間界にはシャボン玉という形でシャボンが知れ渡っている。お前をそれを作り出す液体として容器の中に封印する。人間が液体を吹きかければまず第一の術が解除されてお前はシャボン玉となりその人間の前に姿を現すだろう。そして…」
その人間に触れられれば今の姿に戻る事が出来る、と。
父はそう言った。
そして、その人間に触れられなければずっとそのままだ、とも。