「懸命だな。もし生き返らしたとしてもその人物が生前の人格を保つ事など無い」



「え?」



「生き返るのは体のみ。そこに無理やり死んだ魂を詰め込むのだから、いわば生きる人形となる。こちらの世界で言うゾンビという奴か」





その言葉に花音は目を見開いてしまう。





「ちょ…待ってよ。さっきはそんな事、一言も、」



「あぁ。今言ったのだから構わないだろう?それに、そなたはその願いを取り下げたのだから」




どうにも上手く丸め込まれている気がしてならないのだが。





「さぁ。願い事を言うがいい。何が望みだ?ぬいぐるみか?それとも大量の菓子類か?」





……。



…………。




「うん、ちょっと待って」