「…カイル。お前には…リルを殺した罰として人間界へ行ってもらう」
耳に届くのは父の声。
そして。
「何言ってるの…?この子はリルを殺したのよ?!どうして人間界なの?!」
そう疑問を口にする王妃の声。
驚いたのはカイルとて同じだった。
これから自分が過ごす場所は真っ暗な時空の闇で。
右も左もわからない、ただ孤独だけを感じるその空間でこの先何年残ってるかもわからない寿命が尽きるまでを過ごすのだとばかり思っていたのに。
「お前は。人間界に行って人間の望みを一万回叶えてきなさい。それが達成されればまたこの国に戻してやろう」
父の出した結論はあまりに自分贔屓だと思えるもの。
耳に届くのは父の声。
そして。
「何言ってるの…?この子はリルを殺したのよ?!どうして人間界なの?!」
そう疑問を口にする王妃の声。
驚いたのはカイルとて同じだった。
これから自分が過ごす場所は真っ暗な時空の闇で。
右も左もわからない、ただ孤独だけを感じるその空間でこの先何年残ってるかもわからない寿命が尽きるまでを過ごすのだとばかり思っていたのに。
「お前は。人間界に行って人間の望みを一万回叶えてきなさい。それが達成されればまたこの国に戻してやろう」
父の出した結論はあまりに自分贔屓だと思えるもの。