「…っ!カイル、お前…!」



「ほら!やっぱりそうなんじゃない!早くこの男を時空の闇へ追いやって!」





驚きを隠せない父と、汚らわしいものを見る目で自分を睨む王妃。



カイルにはそのどちらにも興味が持てなかった。



未だ頭の中を埋め尽くす疑問。





自分のした事は間違いだったのだろうか。





時空の闇で彷徨っていればいつかその答えに辿りつける日がくるのだろうか。



そんな事を静かに思う。