「…!本当なのか…?どうして…」




「母上の言った通りだよ。リルが邪魔だった。国王になりたかった。魔力がないとはいえ、形だけでも国王になられちゃ困るから。だからリルを殺したんだ」





この国で自殺をする事は末代までの恥を意味してしまう。



寿命が長いこの国の者たちにとって、命を粗末にするというのはそれほどの罪に値するのだろう。



リルとてそれはわかっていたハズで。



だけど、それをわかっていても尚、死にたいと望んだのだ。



だからこそカイルはそれを受け入れる事を選んだ。



せめてリルの死が恥に値しない様、全て自分の責任だという事にして。