「…申し上げにくいのですが。リル様は他の病気にも感染している様です…」
その言葉にカイルの父、王妃、そしてカイル自身は息をする事も忘れてしまう様に目の前に立つ医師の顔を見やる。
「リル様は……不治の病に…、侵されています」
その言葉はカイルの目の前を真っ暗なものへと変えていく。
それでも。
「…っ、不治の病って…何だよ、ソレ…。俺、あいつに魔力分けてんだぞ?それで治んねぇのかよ?!」
僅かだっていい。
期待しないわけにいかなかった。
その言葉にカイルの父、王妃、そしてカイル自身は息をする事も忘れてしまう様に目の前に立つ医師の顔を見やる。
「リル様は……不治の病に…、侵されています」
その言葉はカイルの目の前を真っ暗なものへと変えていく。
それでも。
「…っ、不治の病って…何だよ、ソレ…。俺、あいつに魔力分けてんだぞ?それで治んねぇのかよ?!」
僅かだっていい。
期待しないわけにいかなかった。