カイルが母の部屋に呼ばれたのはそれから3日程してからだった。




部屋のドアを開ければベッドに横になる母の姿。



そして、心配そうな表情を見せる父の姿。



久しぶりに母の姿を目に映せた事が嬉しくて、ベッドへと近寄ったカイルが思わず足を止めてしまったのは。






「………母上?」




「……ゴホッ、カ、イル…」





美しかった金髪は艶がなくなり、頬や体はすっかり痩せてしまって。



自分の知ってる母の姿と違う姿がそこにあったから。