「もうそれぐらいになさって下さい。いくら強大な魔力を持っていたとしても、いきなり放出されると貴方の体力が持ちません」



「…っ、うるせぇ!」





再度手の平に光を集めようとすれば、今までに聞いた事の無い低い声が耳に届く。





「…カイル様。はっきり言いましょうか?無駄だと言ってるんです」



「……っ!」



「貴方様がどれ程私を攻撃しようと私に当たる事は皆無。この城を壊す事も出来ない。つまり…」




やめろ。




「貴方様のしている事は。ただご自分の体力を無駄にされているのと同じ事なのですよ」




やめろ。



やめろ。



やめろ。








やめてくれよ。