「風邪を引いた」という母と会えなくなり1ヶ月。



最初は素直に従人の言葉を信じていたカイルだったが、さすがに1ヶ月も風邪を引いたままというのはおかしいと気付く。



そして、1ヶ月母に会えない淋しさはまだ幼いカイルの限界にまで達していた。






「…そこ、どけよ。でなきゃ、」



「どう、されますか?」



「…っ、こうしてやるよ!」






手の平から発せられたのは白銀のまばゆい光。



それを真っ直ぐに従人に向けて打ち込めば盛大な破壊音が鳴り響く。