「国王様!ですから私はせっかくの魔力をイタズラ等に使うなど勿体ないと申してるんです!あれだけの魔力があれば、この国を更に栄えさせる事も可能でしょう!」




「…相変わらず頭の固い奴だ。大体、カイルはまだ少年期に入ったばかりだろう?そんな時期に無理に修行などさせても可哀想ではないか」





国王の言葉に従人が目を見開いた時、国王の隣に腰掛けていた王妃から咳き込む声が聞こえてくる。




「…!ローザ!大丈夫か?!」



「ごほっ…、ごめんなさい…。大丈夫よ、」




ニコリと笑うその表情は明らかに無理をしているものだとわかってしまう。





「お前が大声を出すからローザが発作を起こしたではないか!すぐに医師を連れてくるのだ!」



「はっ…!た、ただ今お連れ致します!」