気付けばその黒衣を握り締めていた。



「…んで、」



「え…?」



「何でそんな淋しそうな顔するの…?」




笑ってよ。



いつもみたいにイタズラな笑顔で。





「…俺は、」





なのに君はその笑顔では笑ってくれない。





「花音となら一生一緒でもいいのにって思ったから」