「兼田くん♪お待たせしました。」




「ううん、こっちも電話がかかって来てね。うん、帰ろうか。」




「うん♪」




そう言うと、兼田くんはあたしの鞄を取って、持った。




「重いから、良いって!」




「重いから持つんやないって。任せて。」




そう言う兼田くん。すっごい紳士。




「糸浦って本当に彼氏居なかったん?」




「え、あ、うん。まあ……」




「不思議やな〜こんなに美人なのに。」




「あ、へへ、ありがとう。」