ピーンポーン――・・・

!来た!

インターホンを聞くと同時に、私は玄関へ一直線。

家で恋人を待つのって、なんかいいなぁ・・・。
まるで新婚さんみたい。


「裕~、待ってたよっ!」
「おぉ、菜々。遅くなった。悪ぃな」


私は首を横に振る。
だって、嬉しいんだもん!
最近、裕は仕事が忙しくてなかなか会えなかったから。

久しぶりに見る、裕の姿が、とても愛しくて。
思わず抱きついてしまった。


「な~な!後でいっぱい抱きしめてやるから」
「ちぇっ!!」


なんて言いながらも、嬉しくて嬉しくて仕方がない。


「今日はカレーだよ!食べよ~」
「菜々のカレーはおいしいからな。早く食べたい」


私の嬉しい言葉をコンプリートしているかのように、裕は私を喜ばせる。

やっぱり、最高の彼氏だよっ!