菜々side


暗い室内・・・
ベットの軋む音・・・

ホテルの一室で、私達は抱き合った。


「・・・っあぁ!んっ・・・智久ぁっ」
「菜々っ・・・俺っ!」
「っ!!」


女の中に欲望を吐き捨て、それが終わればバイバイ。

・・・そう、私と智久はいわゆるセフレの関係。
小学校から高校までは、普通の友達・・・っていうより幼なじみで。
でも、大人になってからはこれが当たり前だと思うようになった。

いつまでも友達ごっごは変。
男女の友情なんてありえない。

そんな考えが生まれて来たのだ。





「・・・じゃあね、智久」
「あぁ」


昔はよく『ともちゃんともちゃん』って読んでたっけ・・・。
懐かしく思いながら、智久の背中を見つめていた。

♪~~


「!」


ふいに鳴る携帯の着メロに身体が驚く。
メール・・・誰からかな?


「・・・裕!」


【菜々、今から会える?一緒に飯でもどう?】

裕は、私の大事な彼氏。
まだ言ってないけど、結婚も最近考え始めてる。
もう、付き合って・・・3年になる。

・・・そろそろいいよね?


【ok!じゃあ、家で待ってるね】

返信っ・・・と。

裕は、私と1コ上なだけなのに、とっても大人っぽい。
優しくて、
言動の1つ1つがカッコよくて・・・。

私の最高の恋人。