「…わりぃ。聞いてなかった」
そういうと、碧は頬を膨らませて、
「もう、空海馬はいっつもあたしの話しきいてないよねー?」
って言うんだ。
とても可愛らしくて、
抱きしめたくなった。
「ごめんって。碧〜、機嫌直せよ〜」
「いやだあ」
中々機嫌を直してくれない。
「…しゃーない、アイス奢るから許せ!」
そういった途端、碧の表情がパアッと明るくなった。
「本当?じゃあ、帰りに買ってね!!」
「あー、はいはい(笑)」
ちょっと…
その笑顔、やばいんですけど?
すんげぇ、
可愛い…。
てか、単純だなぁ(笑)
そう思いつつ、俺はにやけそうな顔を隠すように、そっぽを向いた。