『なるべく早く終わるように頑張るから、無理しないように!」
私を気遣ってくれている。うれしいな!
『はい!がんばります!』
それだけ返信した。
カタカタ・・・カタカタ・・・カタ・・・
私がもらった仕事が終わる。時計を見ると6時40分。
さくらさんの仕事も終わりそうだ。
どうしよう・・・メールが来ない。
「終わったー」
さくらさんの声が聞こえる。
「絢乃!終わった?」
「終わりました!」
そう返事をすると、さくらさんがやってきた。
「永森さんから連絡は?」
「まだ、ないです・・・」
「そうかぁ・・・このまま会社で待つのもねぇ・・・」
さくらさんが何か考えているのを見上げていると、突然耳元に顔を寄せて
「じゃあ、勝負パンツ買いに行こう!」
「えっ?」
びっくりして、さくらさんに顔を向けると不敵な笑みを浮かべていた。この顔をしているときのさくらさんは絶対引かない。
この1年ちょっとの付き合いで覚えたことだ。