席に戻ると、出かける準備をしている永森さん。

「新田工業に行ってくるから、戻ってこれそうになかったら、5時にメールするよ。他の人の仕事もらって残業しないように!」

私に注意をして、笑いながら清々しく『いってきます!』の言葉を残し出かけていった。

永森さんが出かけたので、午前中の続きを始める。

3時過ぎになって一つ仕事が終わった。

どうしようか・・・

これから次の書類に入ると3時間ほどかかる。永森さんから残業にならないように言われてるし・・・

ふとそんなことを考えながら周りを見渡すと、さくらさんが見える。

なんだか慌てているように見えたので、さりげなく席に行くと、

「絢乃〜。今日中に仕上げないといけない書類があと3つも・・・確実に残業だぁ〜!何時に終わるんだろう・・・グッスン・・・」

「さくらさん、手伝いますか?私、次の書類に入ると中途半端になりそうなんです。」

「神様!仏様!絢乃様!これぞ天の助け!ありがとう!じゃあ、これお願い!」

さくらさんから打ち込むだけの書類をもらって、自分の席に向かう。2時間弱で終わりそうな感じ


さっそく、パソコンに向かい打ち始める。

カタカタ・・・カタカタ・・・カタカタ・・・