いつまでもそうしていてもしかたがないので・・・私は、重い足取りで歩き出す。

 そういえば、昼から部活だった。

 マネージャーの私。

 遼くんがいるからはいったのだけど、意外にその仕事はたのしくて・・・。



 家に帰って、ご飯食べてから、いきますか。



 考えたくないことは考えない。

 

 昼ごはんをしっかり食べて、学校へむかう。

 歩いていたら、声をかけられた。



「佐藤!」

「はい?」



 振り向いたら、遼くんがいた。

 自転車から、ひょいっとおりる。