それから同じ道を走り、角を曲がった所で、


「着いたよ。」



一旦自転車が停車した。


………?


キョロキョロ周りを見ても、それらしきものが見当たらない。



「違うよ、上見て。」



あたしは言われた通りに顔を上げた。



「…うわぁ〜凄く綺麗!」



道の両端に等間隔で植えられている大きな紅葉の木。


あたしの頭上に広がるのは、その紅葉のトンネルだった。