「悠斗凄いな。引き算できるようになったんだ。」


さっきまでお兄ちゃんみたいだったのに、今度はお父さんみたい。



「うん。この前パパに教えてもらったの。」



「良かったな。」


翔にぃに頭を撫でられている悠斗くん、すごく嬉しそう。


多分本当のお兄ちゃんみたいな存在なんだろうな…



「あ、そろそろ翔にぃ出掛けなきゃいけないんだ。」



「そっか。翔にぃ、お姉ちゃんバイバイ!」


「またね。」



悠斗くんに手を振り、あたしたちは、エレベーターに乗り込んだ。