それからあたしの箸は止まることがなく、あっという間に食べ終えてしまった。
そして、先に食べ終わっていた翔くんと一緒にごちそうさま。
いつもの癖で、食器を下げ、台所に立って腕捲りをしていると、
「何やってんの?」
翔くんが不思議そうに尋ねてくる。
「何って…食器洗うの。」
「いいよ、そんなの後で俺がやるから。」
「ダメ!ご飯作ってくれたんだから、これくらいあたしがやる!だからあっち行ってて。」
そう言ってあたしは、なんとなく申し訳なさそうにしている翔くんを台所から追い出した。
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