結局、先生は1番大きい白い馬、あたしはその隣の少し小さい普通の馬を選んだ。
あたしたちと他に何人かが馬に跨がったところで、音楽が流れゆっくりと回り始めた。
優雅な音楽と心地よいスピード。
隣には白馬の王子様。
…いや、明らか王子様って雰囲気じゃないけど、でもそれくらいかっこいい!
キョロキョロ周りを気にしている先生が面白くて、可愛くて。
こうしてあたしが先生に見とれているうちに、メリーゴーランドはだんだんスピードを落とし静かに止まった。
止まるなり先生は馬からさっさと降り、
「大丈夫?」
そう言って、降りるあたしに優しく手を差し伸べてくれた。
やばい…やっぱり先生は王子様かもしれない…