もちろんあたしに向けられてるのは同情の視線。


先生なんて“何泣かせてんだよ”みたいな目で見られている。



それに対して困っている先生がなんとなくおかしくて…


あたしは自然と笑みが零れた。



「何がおかしいんだ?」


「いや、先生周りから悪者みたいに見られてるなーって。」



「悪者!?誰のせいだよ。」




「さぁ?」



「うわっムカつく!俺帰る!」



パッと繋いでいた手を離し、逆方向に歩いて行く先生。