そんなことをぶつくさ考えている最中でも佐伯君は黙々とパンを食べている。


「あの佐伯君.わ…私存在してますよ?」

…え!つい声に出しちゃったよぉぉ;
いや今のは佐伯君には聞こえなかったよ!
空耳かな程度で処理してくれるよ絶対!


「はぁ?」

…小さな希望消えたぁぁ!

「あ.あの…その…」

「なんだ、うるさくするんなら失せろ」

………;

「なんだ行かねぇのか眼鏡」

「うぇ.あの…なんですか?」

「だから失せろって言ってんだよ!」


「だ…大丈夫ですよ。最初からいない事にして下さい。普通にいても私、存在感ないんで!それより.なんで佐伯君はここに来たんですか?」