「………どうなんだよ?………ア
イツとは…さ」

大樹は、
あたしの幼なじみだ。

―――だから、知ってるんだ。

あたしと、
翔ちゃんのことを。

お母さんが亡くなった時に、
大樹の家に引き取る…。

……って、提案も出たんだよね。

―年齢が年齢だから。


当時、あたしは16歳で、
翔ちゃんが、21歳だったから。

まだ……大学4年生だった。