―――だけど…意外と桔平も、

菜央に勝るとも劣らず、

“鈍い”のかもしれない――…。


……と、
2人の様子を見ながら、

密かにほくそ笑む、
大樹だった――…。



―――大樹もまた、

菜央を想い続けている
男の一人だから―…。


* * *