――大樹は、
やっぱり鋭いヤツだ。


何かあったんだな…。

“翔さんと…”

口にこそしないけれど、
大樹は気づいていた。


“あとで話聞くか…”

そう思い、視線を菜央へ
再び向けた―…。


* * *