「何がおかしい、シキ」
思わず笑みをこぼした私に、ルカ様が眉を寄せた。
「いえ。
お二人を見ていると、本当に楽しくて」
私がフフっと笑うと。
「シキっ!!!!」
「シキ」
お二人は声を合わせて、同じように迷惑そうな表情をした。
「何言ってんの!?」
「何を言っている」
ほら、また。
「真似するな!!!」
「貴様こそ、その不細工な口を閉じろ」
「なっ……ぶ、不細工だと!?
んなの、改めて言われなくたってわかってるよ!!!」
今まで私の後ろに隠れていたサラ様は、ムッとした表情でルカ様に詰め寄った。
「ワーワーわめくな。
難聴になる」
「な……
おまえが大声出させてんだろ!?」
「女なら、少し大人しくしていろ」
「女だから何だっていうんだよ!!!
私はこーゆー性格なんだ!!
諦めろっ!!!!」