なんて強引な先輩なんだ…

私は荷物を取りに行くのも許されず、そのまま近くのアイス屋さんに連れて行かれた。


そしてアイスを買うと、近くの公園に行った。


「あの…いいんですか?私みたいに知らない人にアイスなんかおごって…」

私は遠慮がちに言った。


「別に。オレが無理矢理手伝わせたし、オレが好きでおごってるわけだし…」


「ありがとうございます…」


私はお礼を言うと再び白石先輩の顔を見た。


目鼻立ちがハッキリしていてカッコイイかも…しれない…



「あっ…私、深田結衣です…一年です…」


自己紹介するのを忘れていた…


「深田…結衣ちゃんかぁ…」


白石先輩は私の顔をまじまじと見て、


「今日はありがと。また話し掛けてもいいかなぁ?」


「はい…いいですよ?」


私がそう言うと白石先輩は立ち上がり、


「じゃあね。結衣ちゃん」


そう言うと公園を出て行った。


強引な先輩だけど、いい人かもしれないなぁ…


でも…さっきから頭に引っ掛かってることがある…


なんだろ…誰かに会わなくちゃいけないような…



「あっ!!保健室に行くはずだったんだ…」


私の顔は一瞬にして青ざめた。


私は走って学校に戻った。