家に帰り着くと、すぐに靴下を脱いだ。


水を染み込んだ靴下はなかなか脱げなくてイライラした。


私はすぐに自分の部屋に行くと宿題に取り掛かった。


何かに集中してないと、すぐに思い出してしまう…


「ピンクの傘…」


あれは誰だったのか…


ただの友達かもしれない…
それか田村君のファンかもしれない…


「……彼女……」


彼女かもしれない…


そうかもしれない…
あれだけ女子から人気があるんだから彼女ぐらいいるよね…


いないほうがおかしいのかも…


私は机にそのまま突っ伏した。


なんで…なんでこんなことで悩まなくちゃいけないのよ…


やっぱり香織に相談すればよかったのかな…



分からない…