俺と佐伯は、体育館裏にいた。

「で、佐伯の好きな人って?」


「…何で…?」


「えっ?」

「何で気づいてくれないの!?私はこんなに頼我くんが好きなのに」

ちょっと待てよ?
俺、落ち着け。

〝私は頼我くんが好きなのに〟?

どーゆうことだ!?
佐伯の好きな人が俺!?まさかの?


「ねぇ…どーゆうことだ?」


「私の好きな人は頼我くんなの…これ、告白のつもりだからね?」