「三上に好きな人!?」
「恋なんかしなさそーな顔してるのにっ…!!」
「あの頼我に?」



俺みたいな恋しなさそーな顔の人が恋なんかしてしまって申し訳ありませんねぇ〜っ!!

ってか聞こえてたのかよ!!(笑)


もちろんのこと、佐伯も見てる。
…仲原も。
仲原は、自分の隣にいる佐伯みチラチラ見ながら俺を見つめる。


「誰だよ!…なぁ!!俺ら親友だよな!教えてくれるよな♪」


「無理っす」


佐伯だもん。
言えるわけあるまい。


「頼我くんの好きな人!?誰誰!?すっごく気になるんだけど♪」

佐伯がそう言いながら俺のほうに歩いてくる。