「うん!!頑張る〜♪」
こいつホント能天気っつーか。
なんつーかね(笑)。
「ねえ、頼我くん!!」
久しぶりに聞いた声。
…仲原。
「ちょっといい?」
「おう」
俺は仲原につれられ、体育館裏に来た。
「で、何?」
「頼我くん、未玲好きでしょ?」
「好きだったら何?」
「やっぱりそうなんだ。あのね、未玲の好きな人…誰だと思う?頼我くんなんだよ。そのことを昨日私に相談してきて…協力することに決めたの!!そして、颯天くんのことも気になってるんだって。だから、未玲が好きなら颯天くんに抜かれないように頑張ってほしいなって…」
佐伯の好きな人が…俺?
佐伯の気になってる人が…颯天?
そして俺に振られた仲原が…
俺らに協力!?
こんな展開ってありかよ…。
急すぎるだろ。
「お前はホントにいいの?」
「私は…頼我くんに振られて、まだ頼我くんに対する気持ちは消せてないけど、未玲が初めて好きなった人だから!今まで恋なんかしなかった未玲が初めて恋した相手だから…協力したいと思った。それに、両思いだしね♪」
仲原って…いい奴だな。
初めて思うことができたよ。
ありがとう。