…ガラッ。
いつも通りの教室。
いつも通りのみんな。

俺は颯天と一緒に登校してきて、自分の席に座る。

「…おはよっ!!」


それは突然だった。
佐伯から俺に挨拶してきたんだ。

「…っはよ!!」
やべー。颯天が見てる。
絶対誤解してるよ、あいつ。

「頼我くんって、いつもこのくらいに来てるの?」

「おう。颯天と一緒に」

「颯天?…あ、荻原くんね!!」


「どーも、颯天でーすっ♪」
颯天が話に入ってきた。

「ははは。ノリいいね〜♪」

「やっぱり?嬉しいなっ!!」


颯天…良かったじゃん。
話せて。

「良かったな」
俺が颯天に小声で呟く。

颯天は何も言わずに顔真っ赤。