「お久しぶりです。
岸田センセ」



岸田先生は苦笑いの顔で言った。



「どうだい?
受験の方は?」




先生は高校2年生の時の家庭教師。



当時大学生だった先生に憧れを持っていた。




大きな二重の目と、先生がする話はとても楽しかった。




…‥好きだった…‥のかな。



だから先生と寝た。



どちらから誘ったワケでもなく、たった一度だけ体の関係を持った。



初めての経験。






それからしばらくして、先生とお姉ちゃんの婚約を知った。