「俺は今でも美生さんが、好きだって思ってたけど

今生に出会ってもうそれは過去になった」


「未来・・
あたしのこと好きなの?」

「おまえなー先に言うなよ」



未来の拗ねた顔がかわいかった。




あたしと未来は過去から解放された気がした。




「過去の出来事は変えることができないけど、

今と未来があればそれで、いいんじゃない?


てか今生と俺がいればいいよ」


「・・・クサイよ」




あたしは嬉しくて、嬉しすぎて素直に喜べなかったけど、

「うるさい」って言って横を向いてしまった未来の顔は真っ赤だった。




あたしは未来の左手をそっと握った。



それだけで、触れている部分は少しなのに緊張する体。




幸せだった。






あたしは軽い女。



でももうそれは過去の話。


今は・・・




未来の女!!