「だから愛那チャン・・・。」


一成くんが、口を開いた。



「悠斗の傍に居てあげて?
それで、傷を癒してあげて?

俺からの、お願い。」


・・・と。



「うん。
それが、あたしにできることなら。

喜んで協力するよ、、、」



あたしは、涙を拭いながらそう言った。

それで、悠斗の傷が癒えるなら。
あたしに出来る、役目なら。
喜んで協力すると・・・。



「ありがとう、愛那チャン。」


一成くんは、涙を我慢しているのか
声を震わせながら、そう言った。


あたしたちは、そのあと少し話して電話を切った。