＜愛那　ｻｲﾄﾞ＞


さっき、悠斗が電話して来た。

珍しく真面目だったのが、
ちょっと気になる、、、


「何かあったのかなぁ、、、」


そんなことを考えていたら、
一成くんから電話が来た。


「今日は、電話が多いなぁ、、、」

･･･と、言った後あたしは電話に出た。


「もしもし？」


「どうしたの？こんな時間に、、、」


もう、１０時を過ぎていた。

本当にどうしたんだろう･･･。
なんで一成くんが？


「あｯ、愛那ﾁｬﾝ？
よかったね、悠斗の婚約話が嘘で。」


･･･と、一成くんが言った。

そのことかぁ、、、
、、、と、思いつつもあたしはこう言った。


「うん、ほっとしたよぉ、、、、」


でも、これは本心。



「本当に、おめでとう。
でも、お願いがあるんだ。」


一成くんが、急に真面目になった。



「何？」


あたしは、そう聞いた。



「あのさぁ、、、
もう何があっても、悠斗から離れないって
約束してくれない？」


え？どうして、そんなことを？？